内容紹介
マンガ・アニメが席巻し、世界はいま空前の日本ブーム。しかし理由はそれだけではない。食文化、モノづくり、日本語、和の心、エコ ―――あらゆる日本文化に好意が寄せられている。それなのに自分の国を愛せなくなったのはあまりに悲しい。なぜ『ミシュランガイド』は東京に最多の星を付けたのか?どうして「もったいない」が環境保全の合言葉に選ばれたのか?「クールジャパン」の源流を探ると、古代から綿々と伝わる日本文明の精神、そして天皇の存在が見えてくる。いまこそ知っておきたい日本のすごさが一冊でわかる。
この本との出会い
ふと、立ち寄った古本屋で本棚に竹田恒泰さんの本があり安かったので買ってみた。
竹田さんの本は読んだ事無かったけど(そもそもこれまで本を読んでこなかった)、
テレビ番組の
そこまで言って委員会に出てて、
面白い人だと思っていたので買ってみた。
題名から判断すると、
めっちゃ日本ってすごいんだぜ!
世界中で人気なんだぜ!的な事が
自慢げに書かれている本かと思ったら
そうでもなく、
日本って世界と比較しても良い国なのに日本人って日本にあんまり興味なかったり、誇りを持てなかったりするよね。
でももっと胸張って、自分の国を誇りに思っても良いと思うよ。
という感じで
現在の日本ブーム、日本の歴史、世界から見た日本、皇室についての詳しいことがわかりやすく書かれていた。
自国を知る機会を作る
まぁ見方によっちゃぁ、
最近よくある日本自慢やん!って
思われるかも知れんけど
自分の国の事を知る機会になる第一歩になったら良いと思うねんけどなぁ
そういう竹田さんの考えが
まえがきにも書かれている。
アメリカ人はアメリカを愛しています。韓国人も韓国を愛しています。でも、日本人は、なんだかそうではない。自分の国を愛せなくなっている人、または自分の国をよく知らない人が増えている気がします。僕はそれが悲しくて、日本人に「日本はこんなに誇れる国だ」と分かってほしくて、だからこの本を書きました。
世界でいう「真の国際人」とは、自分の国につい語ることができる人です。僕はこの本に「日本とは何か」を詰め込みました。
この本を通して、世界に負けない「日本の底力」を感じてくれたら幸いです。
日本人としての主体性
印象深い文章があった。
「和」が協調であるのに対し、「同」は妥協であって、協調と妥協は同じようで実は全く異なる。その違いは主体性を堅持するかどうかの違いによる。海外留学して日本を客観的に見ることで、ほんとうの日本人になって帰国する人もいれば、留学してすっかり異邦人になって帰ってくる人もいる。前者は日本人としての主体性を持つが、後者はその主体性をまったく失ってしまった例である。
その通りやなと思った。
自分が大学で国際関係の学部やから、
周りに留学してる子や、海外渡航経験が豊富な人が多い。
でも、なんかいわゆる海外かぶれ的な人が多いのもその理由なんやろなぁ。
最後に
大学内外で
留学行った奴らや、海外旅行した人らが、
やっぱ海外すげぇわぁ、
日本より海外がええわぁ、
日本おもんないし。
とかそんなフレーズをよく耳にした。
いやいや、お前日本全国まわったんかよ、
日本の事ちゃんと知ってんのかよって
聞きながら思ってた。
だからこそ俺は、
日本の事も世界の事も
もっと知りたいなって思えた。
今の日本のダメな所なんて、
山ほどあると思うけど、
良い所の方がそれの何倍もあるなぁって
思えた。
本の内容の中には
結構強引な考え方やなぁ、とか
偏ってるなぁとか思う部分は
多少なりともあるかと思いますが、
まえがきにもあったように
少しでも日本という国の事を知れて
少しでも日本という国に誇りを持つことが
できたら素敵な事やと思います。